March 21, 2008

マイクをたたかないで

「マイクのテスト」をするときに、マイクをたたいたり、息を吹きかけてはいけない。これは、スピーカー等を過大な入力から保護するためである。ではどうやってテストをすれば良いかというと、声を出すのが正しい。

ということは、その手の本を読めば書いてある。しかし大学の先生方といえどもこういうことを守っていない。教授会のときの先生方のマイクの使い方を見ていると残念なことが多い。中にはマイクを強く指で弾く方までいらっしゃる。

ではなぜ、たたいたり息を吹きかけたりしてしまうのだろうか?仮説その1:声を出すと自分の声とスピーカーから出る声がまぎらわしくてよくわからない。仮説その2:声を出すというのは本質的に恥ずかしい。さてどれでしょう?

投稿者 tarumi : 10:06 PM | コメント (0)

October 29, 2006

勉強した生徒は被害者?

高校の必修科目未履修問題が拡大して騒ぎになっている。そんな中、伊吹文部科学大臣が「受験に不必要な勉強をしていた生徒も被害者だ」と発言したそうです。

確かに、受験に的を絞って勉強している生徒の中には、余計な科目の勉強に時間をとられて被害者だと感じている人も多いでしょう。本音はおおかたその通りだと思います。しかし、生徒やマスコミが言うのならともかく、大臣がこのような発言をして良いのでしょうか?

というのは、高校の勉強は受験だけのためと大臣が認めたことになるのではないでしょうか?そもそも必修科目は高校卒に必要な教養であると考えられたから受験と関係なく必修になったはずであって、それを勉強することが被害だと文部科学省のトップが発言するとはどういうことでしょうか?勉強は嫌なものという前提で話して良いのでしょうか?大臣であれば、受験と関係なくても必修科目を学ぶことは教養を磨く上で大切なのだと説き、その上で、現実的に困ったことになったからこうするとおっしゃるべきではないでしょうか。そうでなければ、生徒達は何のために勉強しているのか疑問に思うでしょう。

本当の被害者なのは授業料を払ったにもかかわらず教養や知識を得られなかった方の生徒や既卒生であるということを大前提に、その上で救済策について話して欲しいものです。

(追記)
被害者というのではなく、不公平感を持つというのなら、わかります。

投稿者 tarumi : 01:00 PM | コメント (0)

September 08, 2005

何でも査読(1)

シリーズものを開始します。ブログやweb記事などに査読様式で突っ込みを入れようという企画です。楽しみながら、論文を書くときの注意事項を学生さん達に学んでもらえればと思います。

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論文名:会社(職場)の人とのお酒の飲み方」に関する意識調査について
著者:キリンお酒と生活文化研究所

新規性(1-5):4
有用性(1-5):3
信頼性(1-5):2
読みやすさ(1-5):2

判定:条件付採録

著者へのコメントおよび採録の条件:

本調査は昨年度に引続き行われているという点においては新規性がそれほど感じられませんが、昨年と違う新しい傾向が見られるところから十分新規性があると言えます。データは一万件以上収集できている点に関しては信頼性もあると言えます。

しかしながら、質問の方法や論理の展開に疑問点があり、結論の信頼性には疑問が残ります。よって現時点では有用性も十分とは言えません。以下の条件を満たすように論文の修正をお願いいたします。

(1) 本調査において、最も重要な質問は「一緒に飲みたい上司と部下を有名人で言うと誰ですか」であると言えます。しかしこの質問は二つのことを同時に回答者に聞いています。すなわち「上司(部下)にしたい有名人は誰ですか?」と「一緒に飲みたい有名人は誰ですか?」という二つの質問に分解できます。したがって、回答者がどちらの観点から回答したのかが明らかではありません。この疑問を解決できるように、議論を補強してください。また、松島菜々子が上司と部下の両方の部門でランクインしていることからも明らかなように、回答者の年代がさまざまであるために、30代付近の有名人は回答者の世代により上司とも部下とも解釈され、不利になっています。このことが調査の信頼性に対して影響を与えていないことを立証する必要があります。

(2)論文の最後で、「また、男性が一緒に飲みたい男性の上司を見ると、上司と飲みながら仕事や人生の話をしたいという気持ちがうかがえる。一方で、女性が回答した男性の上司や女性の部下を見ると、楽しくわいわいとお酒を楽しみたい傾向が読み取れる。(改行)昨年との比較では、男性より女性の回答の方がランキングの変動が大きいことから、要因はドラマやバラエティーなどの影響だと考えられ、その関心の高さがうかがえる。 」と結論づけていますが、データから結論に至るまでの議論が一足とびで、理解が容易ではありません。論文誌の読者には有名人について詳しくない方もいると思われますので、そのような読者にもわかるような議論展開および資料の追加をお願いいたします。

以上

投稿者 tarumi : 09:59 PM | コメント (0)