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September 30, 2005
ジャスト逆転勝訴の件
一太郎のバルーンヘルプが松下の特許を侵害しているという問題でジャストが逆転勝訴。
当然でしょうね。簡単な思い付き程度のものが特許になるというのは良いことではありません。ビジネスモデル特許の騒ぎ以来、ソフトウェアの特許に対する過信が一部にあるようですが、これを機会に認識を改めていただきたいものです。
投稿者 tarumi : 06:42 PM | コメント (0)
September 29, 2005
Ubicomp 2005 (1)
長らく学会行脚の旅に出ていました。
9月11日から14日までは、高輪プリンスで Ubicomp 2005 というユビキタスコンピューティングの国際会議が開催されていました。
11日は、ユビキタスゲームとエンタテインメントに関するワークショップに出席しました。ワークショップ会場は、日本で開催されている国際会議とは思えないほど、日本人が少かったように思います。私の出ていたワークショップも18人中日本人は3人でした。英語での議論の応酬はきついのですが、内容はだいたいわかります。モバイルゲームは日韓がトップレベルなので、日本で仕事をしている欧米人技術者が日韓の現状を話すところから始まりました。欧米や日本の研究事例についても参加者の発表で知ることができました。今までチェック漏れしていたいくつかの研究事例について知ることはできましたが、議論の質が高いとは余り思えませんでした。
投稿者 tarumi : 07:56 PM | コメント (0)
September 08, 2005
何でも査読(1)
シリーズものを開始します。ブログやweb記事などに査読様式で突っ込みを入れようという企画です。楽しみながら、論文を書くときの注意事項を学生さん達に学んでもらえればと思います。
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論文名:会社(職場)の人とのお酒の飲み方」に関する意識調査について
著者:キリンお酒と生活文化研究所
新規性(1-5):4
有用性(1-5):3
信頼性(1-5):2
読みやすさ(1-5):2
判定:条件付採録
著者へのコメントおよび採録の条件:
本調査は昨年度に引続き行われているという点においては新規性がそれほど感じられませんが、昨年と違う新しい傾向が見られるところから十分新規性があると言えます。データは一万件以上収集できている点に関しては信頼性もあると言えます。
しかしながら、質問の方法や論理の展開に疑問点があり、結論の信頼性には疑問が残ります。よって現時点では有用性も十分とは言えません。以下の条件を満たすように論文の修正をお願いいたします。
(1) 本調査において、最も重要な質問は「一緒に飲みたい上司と部下を有名人で言うと誰ですか」であると言えます。しかしこの質問は二つのことを同時に回答者に聞いています。すなわち「上司(部下)にしたい有名人は誰ですか?」と「一緒に飲みたい有名人は誰ですか?」という二つの質問に分解できます。したがって、回答者がどちらの観点から回答したのかが明らかではありません。この疑問を解決できるように、議論を補強してください。また、松島菜々子が上司と部下の両方の部門でランクインしていることからも明らかなように、回答者の年代がさまざまであるために、30代付近の有名人は回答者の世代により上司とも部下とも解釈され、不利になっています。このことが調査の信頼性に対して影響を与えていないことを立証する必要があります。
(2)論文の最後で、「また、男性が一緒に飲みたい男性の上司を見ると、上司と飲みながら仕事や人生の話をしたいという気持ちがうかがえる。一方で、女性が回答した男性の上司や女性の部下を見ると、楽しくわいわいとお酒を楽しみたい傾向が読み取れる。(改行)昨年との比較では、男性より女性の回答の方がランキングの変動が大きいことから、要因はドラマやバラエティーなどの影響だと考えられ、その関心の高さがうかがえる。 」と結論づけていますが、データから結論に至るまでの議論が一足とびで、理解が容易ではありません。論文誌の読者には有名人について詳しくない方もいると思われますので、そのような読者にもわかるような議論展開および資料の追加をお願いいたします。
以上