January 18, 2007

情報処理学会論文誌1月号

垂水研究室から4件の論文が情報処理学会論文誌1月号に掲載されました!

・中畑将吾、中野裕介、佐川裕一、垂水浩幸:RSSを用いた商品情報発信・収集システムの提案、情報処理学会論文誌、Vol. 48, No.1, pp.98-109 (2007)
・垂水浩幸、鶴身悠子、横尾佳余、西本昇司、松原和也、林勇輔、原田泰、楠房子、水久保勇記、吉田誠、金尚泰:携帯電話向け共有仮想空間による観光案内システムの公開実験、情報処理学会論文誌、Vol.48, No.1, pp.110-124 (2007)
・Toshihiko Yamakami: Exploratory Session Analysis in the Mobile Clickstream, 情報処理学会論文誌、Vol. 48, No.1, pp.171-177 (2007)
・喜田弘司、坂本久、島津秀雄、垂水浩幸:ファイルアクセス制御エージェントの提案--P2P型ファイル共有システムのセキュアな利用を目指して、情報処理学会論文誌、Vol. 48, No.1, pp.200-212 (2007)

注) 喜田さん、Yamakami さんは当研究室博士後期課程社会人学生です。

投稿者 tarumi : 08:13 PM | コメント (0)

November 25, 2005

実験終了御礼

金刀比羅宮で一週間、栗林公園で一週間の公開実験が終了しました。なかなか疲れました。
励ましてくれる人あり、文句言って来る人一部あり。勉強になりました。

お世話になった方々、ありがとうございました。

投稿者 tarumi : 10:17 PM | コメント (0)

November 15, 2005

金刀比羅宮実験終了

金刀比羅宮での携帯電話向け観光案内システム実験が終わりました。7日間みっちりやりました。

この間、参道で観光客に次々と話しかけて実験協力者を募ったのですが、色々面白いことがわかりました。

1.土日の観光客は平日の5-10倍くらいはたぶんいるが、話しかけても無視して行く人が多い。特に日曜。平日の観光客は相手にしてくれることが多い。結果的に、実験協力者の数は、やや土日が多い程度の差でしかない。休日の人は観光もせわしないが平日の人は心に余裕がある。

2.日本の観光地はやはり団体旅行が支えている。平日も休日も、人数では団体旅行の方が圧倒的に多い。団体さんには実験協力はお願いできないので、痛い。

3.団体旅行のガイドはけっこういい加減である。我々の拠点となっていた敷島館という旅館(今は営業していない)はガイドの説明対象になる位古くて重要な建物なのだが、ガイドさんにより「400年前」「370年前」「270年前」「90年前」と、説明がまちまちなのには呆れた。

4.金刀比羅宮の観光客はほとんど県外なので、県内メディアで広報活動をしても被験者獲得にはほとんど意味がない。キャッチがすべてであった。(ただし周辺の理解を得るには県内メディアの広報は効果的)

投稿者 tarumi : 09:31 PM | コメント (0)

November 10, 2005

何が難しいか

今回のシステムで難しかったのは、位置誤差への対応です。携帯のGPSは、条件が良い場合でも10mくらいの誤差は出ますので、下手をするとずれた位置の情報を提示していまいます。この対策については今後論文などで示して行きたいと思いますのでここでは書きません。

また、仮想と現実のバランスにも非常に気を使います。携帯電話の中だけに利用者の意識が集中してしまっては、せっかくの観光が意味をなさなくなります。逆に携帯電話に表示される情報が興味を引き立てるものでなければ、利用者はアクセスしなくなるでしょう。適度なバランスが大切です。これにより、利用者はその場に関する情報を的確に得ることができるのです。

投稿者 tarumi : 09:40 AM | コメント (0)

携帯電話で観光案内をする意味

よく聞かれる質問の一つに、ガイドブックや立て看板ではなく、なぜ携帯電話を使う必要があるのかというものがあります。

まず、サーバから情報を提供することにより、情報更新が非常に容易になります。また、今回は用意していませんが、日本語だけではなく各国語による案内も相手の言語に合わせて可能になります。

また、現在は存在しないが過去に存在した建物や、現在とは違う季節の風景などをその場その場に自由に提示することもできます。今後、歴史教育などに活用していきたいと考えています。

そして何より、最近の若者は携帯電話による情報取得に慣れています。

投稿者 tarumi : 09:33 AM | コメント (0)

こんぴらさん観光案内システムの研究的意味

仮想世界を現実の位置に合わせて提示する研究はいくつかありますが、我々のもの以外は研究者側で用意した特殊な機器などを使わなければなりません。特殊な機器を使うことにより、通信性能、位置測定性能、グラフィクス性能などを高度にできます。

しかし、これでは実験だけに終わってしまいます。我々は、日本で特に普及が進んでいるGPS付携帯電話「だけ」で他に何も使わずにシステムを構成することにこだわっています。これにより、一般の方が、自分で持っている機器だけで仮想世界に参加できます。また最近はパケット通信費も定額制が選択できるので、その場合利用者には通信コストもかからないと言ってよいでしょう。すなわち、極めて現実的なシステムであり、実用化が望めるものになります。

そして今回は、その実用性を実証するために、自分達があらかじめ依頼した被験者ではなく、たまたま訪れた観光客に宣伝し、ご自分の携帯電話によって参加していただき、評価アンケートにお答えいただいています。このような実験、すなわち位置に連動した仮想世界に一般の方が自分の持っている機器で参加できる公開実験は世界発です。

投稿者 tarumi : 09:22 AM | コメント (0)

こんぴらさん観光案内システムの概要

今回のシステムは、GPS付携帯電話向けに位置に応じた観光案内情報を提供するものです。

このようなシステムは他にもあると思いますが、このシステムの特徴は「仮想世界」を構成していることです。仮想世界とは、オンラインRPG (Role Playing Game) のように建物や生物が存在する空想の世界です。しかもその世界には複数のプレーヤーが同時参加可能です。しかしオンラインゲームは部屋の中で閉じ篭もってプレイするもので、人と人とのふれ合いがありません。

今回の観光案内システムは、金刀比羅宮の敷地に合わせた仮想世界を構成しています。現実の金刀比羅宮の中で訪問者のいる位置をGPSで検出し、それを仮想世界の中の位置に対応付け、仮想世界の情報を携帯電話に表示します。その情報とは、こんぴらさんを案内してくれるキャラクターであったり、こんぴらさんの建物のコピーだったりします。

訪問者はこの仮想世界に自分のメッセージを残して行くことができます。そのメッセージはタコやウニなどのキャラクターに託されますので、後から来た人はそのキャラクターに出会って前の人の残したメッセージを知ることができます。これらのキャラクターや案内をしてくれるキャラクターは専門的には「エージェント」と呼ばれ、特殊なソフトウェアで制御されています。

投稿者 tarumi : 09:08 AM | コメント (0)

こんぴらさん実験中

昨日からこんぴらさんで携帯電話むけ観光案内システムの実験中です。昨日はNHKとKSB(テレ朝系)で報道がありました。どちらかわかりませんが全国のニュースでも流れたようです。また今朝の産経新聞(香川版)にも記事が出ました。

マスコミを通してだと技術的な細部が伝わらないので、細かい話をこれからここに書こうと思います。

投稿者 tarumi : 08:59 AM | コメント (0)

November 30, 2004

NIME (Session 4: Short Paper Session)

私の発表はこのセッションで。ショートなので10分しか発表時間がない。仮想都市の概念と、ブラウザ版、Brew 版の実装と評価について簡単に話す。まだ課題の多い段階なので、ショート採録は止むを得ないところか。

携帯電話はそれ自身磁石を内蔵しているので電子コンパスは使えないのではないかという質問があった。確かにそう言われてみればそうなのかもしれないが、回路やコンパスの詳細について知らないので何ともコメントしづらい。手持の二機種でコンパスの性能がかなり違うので、problematic device であることは言えると回答。また LightWave で作成したオブジェクトがリゾリューション等の関係で携帯で使えるのかという質問が座長からある。ポリゴン数に気をつけていれば、一応使えるよと回答。やはり質問の傾向も情処のGN研とは違い、デバイスやグラフィックスにみなさん興味があるようだ。

他の3件のうち、2件は携帯電話に関連するもの。"Buddy-Finder" はGSM携帯電話のアーキテクチャを活用して、自分の友達が近くにいるかをチェックしてショートメッセージコミュニケーションを行おうというものだが、GSM は古いんじゃないのという質問も出てたし、アプリも全然新鮮味がないし、何だかなあ。

このセッションは疲れの出る時間帯という要因に加えてショートということで、聴衆もややダレ気味だったのが残念だった。

論文リスト

* Fast Colored Surface Rendering for ENtertainment Applications on Small Devices -- An Experimental Study (A. Amoroso (U. of Bologna))

* Buddy-Finder: a Proposal for a Novel Entertainment Application for GSM (C.E. Palazzi (U. of Plogna/UCLA))

* Implementations and Evluations of Location-based Virtual City System for Mobile Phones (H. Tarumi, K. Matsubara (Kagawa U.), M. Yano (Fujitsu Shikoku Systems))

* MSAP -- A Protocol for Efficient Multimedia Content Search and Distribution on the Internet (Q.N. Yin, C.H. Lung (Carleton U., Canada))

投稿者 tarumi : 11:08 AM | コメント (0)

November 26, 2004

他人のブログに論文が引用される

奇特にも、ブログに我々の提案論文(商品情報流通関連)を引用してくれる人がいた。
ありがたいことである。

この提案についてはまだこれからなので、うまく実現につなげていかなければ。

投稿者 tarumi : 06:25 PM | コメント (0)